サイパンだけじゃなくてロタも指南しますよ〜っ!

ロタ指南 その1


北マリアナの秘境?!?、ロタ島

北マリアナ諸島自体が秘境なのですが(笑)、今回はロタ島がどんな島なのかご指南させていただきま〜す。

ロタ島はサイパン島から南へ136Km、飛行機(30乗りのプロペラ機)で約30分のところに位置する、チャモロ族の伝統文化がもっとも強く残る島です。戦争でもさほど荒らされずに済んだおかげで自然豊かな島でもあり、未だにジャングルは熱帯雨林を思わせます。その辺がサイパン、テニアンとは違うロタの大きな魅力と言えるでしょう。


ロタ島へ行くにはPIA(パシフィック アイランド アビエイション)が一番いい手段です。フライトは5月1日現在、往復3便あります。料金は往復$130.00とちょっと高めですが、行く価値は十分にあります。

プロペラ機なので少々ウルサイ機内ですが、うたた寝をしているうちにあっという間にロタへ到着します。


ロタ インターナショナル エアポートは、サイパンのコミューターエアポートと比べて全然綺麗で立派なのに驚かされます。

でも周りを見渡すと、ジャングルと家が点在して見えるだけなのにもっと驚かされます(私が初めてロタ空港に降り立った9年前は、もっともっとジャングルでした、、、)。


ロタ空港には飛行機が着くのに合わせて各ホテルのお迎えバスや現地の人の迎えのピックアップトラックとかが到着ゲート前に集まってます。ここで注意したいのがローカルの人たちの動きです。

若年の人が年上の人たちにお辞儀、というか、頭を突き出したような格好をして何か言っております。「ニョ!」または「ニョラ!」(正確に言うと、年上の男性には「ニョ!」、女性には「ニョラ!」)。

挨拶された年上の人たちもそれに応え、手で十字を切りながら何か言っております。「ジョステ アジュディ(God Bless You)」と、、、


これがグアム、サイパンでは殆ど見られないチャモロ民族の挨拶の習慣です。これは、叔父さん、叔母さんなどの親戚や、キリスト教徒になる洗礼を受ける時、また結婚する時に、親代わりとなる人たちにこの挨拶をします。

レンタカーを借り、空港を出て一般道路に入ると、まず左手に家々が見えます。ここがロタ島で2番目に大きな村、シナパロ村です。1番大きい村は、空港から一番遠い所にあるソンソン村です。まずシナパロ村ができた理由は、家を建てる土地が減ってきたことにあります。

ここで話題にしたいのは、北マリアナ諸島では北マリアナ諸島で生まれた現地人には政府から土地が与えられるという法律です。いいですよね、土地をもらえるなんて! 一定の年齢になると土地を渡され、決められた年数の間に家を建てればその若者の土地となりますが、家を建てないと政府が没収してしまいます。


さてさて、そのあとすぐに気がつくことがあります。なんとドライバーがクルマとすれ違うたびに手を挙げて挨拶しているではありませんか?! 相手の車も手を挙げて挨拶しております。

これは小さいロタ島なので島民みんなが知り合いなので車で、すれ違うと手を上げて挨拶します。

フレンドリーな島なんですよね。


実は私もこの島に住んでおりましたが、1年あれば誰がどの車を運転しているかわかります。島の人口は約4000人くらいで、クルマを持っている人は限られていますからね。

ロタを車で走っていて思うのは、道の両脇が整備されていることです。ココナッツが多く見られ、プルメリアがきれいに植えられています。サイパンのフレームツリーと南洋松の連なるビーチロードとはかなりイメージが違い、南国の雰囲気を強く出しています。


自然の雰囲気は言葉だけでは言い表せませんが、ロタ島に来れば皆さんもきっと何かを感じます。

サイパンやグアムに慣れてしまい、「ここが南の島だ!」と思っている方も、ロタ島で本当の「最後の楽園」に出会ってください。


ではまた、次回のサイパン指南をお楽しみに!

(2002年5月8日)

 

私的サイパン指南