サイパンの水事情 飲み水編

海外へ行くと、よく「生水は飲まないように!」と注意されますよね?!
サイパンも例にもれず、旅行者がサイパン空港に到着してホテルに行くバスの中で必ず注意される一つです。ただ、ホテル(大きなホテルに限ります)では、水の精製装置を利用してほぼ飲料水として利用できるくらいの水を客室に送水しているので、口を濯いだりうがいしたりすることは全く問題ありません。しかしながら、小さいホテルやサイパンの一般家庭で利用してる水道水は、本当にショッパイ水が蛇口から出てくるのです。

この水、味がショッパイだけでなく、身体を洗うと泡立ちは悪いし、洗った後にまだ身体に何かがついているようなサッパリ感がないのです。このショッパイ水のせいで、サイパン島の住人は常に飲料水を購入しなくてはいけません。例えば、私の家では月々約$30.00は飲料水を買います。

この他に、シャワーなどでも一般水道水も利用してますので、その他に$20.00くらいかかります。私の住んでいる家には水の精製装置があるにはあるのです。以前住んでた方は、沸かしてから飲み水としても利用してたらしいのですが、私はどうしてもそれができず、5ガロン(約18リットル)の飲み水を購入して、口に入るものすべてに利用しております。


この5ガロンの水、そこら辺でも売ってはいるのですが、なにせ重いもので、、、私はいつも配達してもらっています。

方法としては、まずその5ガロンボトル(約$20.00相当)を購入します。あとは無くなったらボトルを持って、すでに水が詰められたボトルと交換。その時には中身の水代だけ支払います。お店で購入すると、約$1.50、配達だと$2.00くらいです。

一人暮らしだからあまり使わないと、配達してもらうより自分でストアで購入する方がいますが、ちょっと大変そうです。重たいボトルを抱えて車に積み込んで、、、もし3階建てのアパートの3階に住んでいたらどうしようかと、こっちが心配してしまいます、、、(笑)


アパート暮らしの方は、時々水屋さんに電話連絡して、会社に出かけている間に配達してもらっている人もいます。ドアの外にボトルを出しておき、そこに代金を挟んで置くんです。そうすると水屋さんが新しい水の入ったボトルを置いていってくれるのだそうです。お金と一緒に置いていくなんて、なんだかちょっと信じ難いのですが、特に盗まれたりすることはないようです。私たちが生活しているサイパンとテニアンの飲料水事情の中は、こんな感じです。

が、、、何と! ロタは、日本同様、蛇口からの水をゴクゴク飲んでも大丈夫なんです。不思議ですねぇ。隣接する小さい島々にも、それぞれ特徴があるのです。ロタの水の美味しさは本当に有名で、現在、ボトル詰してグアムで販売するとかという話もあるほどです。この間もロタに行きましたが、やはりシャワーを浴びた後の感覚は、サイパンとは全く違う爽快感がありました(大袈裟?!)。

最後に、サイパンを代表する観光スポットのひとつ、マニャガハ島ですが、あそこも海水を精製して淡水にし、ビーチにあるシャワーやトイレ、レストランに利用しているそうです。
小さい島ながらマニャガハ島はサイパン島とは違い、海水を直に精製するので機械への負担も大きく、メンテナンスも一苦労だそうです。万が一水がなくなっても、タンクローリーで配達してもらうこともできないので、確かにたいへんですよね。


サイパンへいらっしゃる旅行者の皆さん! 泊まるホテルや利用するレストランによって、様々な水を利用している可能性があるので注意してください。特にお腹のデリケートな方は、常に飲み水を持ち歩く方が良いかもしれませんね。

それではまた、来月のサイパン指南をお楽しみに!

(2002年11月11日)

 

私的サイパン指南