フレームツリーフェスティバル

サイパンのビーチロード沿いに生えるフレームツリー(火炎樹又は南洋桜)も、少しずつその花を咲かせ始めるこの時期、アメリカンメモリアルパークのビーチ沿いの遊歩道沿いにたくさんの露店が所狭しと並ぶ、ミクロネシア最大のアートフェスティバル、「フレームツリーフェスティバル」が開催されました。

今年は4月4~6日まで行われ、現地の方はもちろん、多くのツーリストも参加し、大いに賑わいました。このフェスティバルは、マリアナ近辺に在住するアーティストたちが、自分の作品の展示販売をする絶好の機会となっています。今年も様々なアーティストたちが作品を持ち寄り、多くの人々にアピールするとともに、販売をしてました。

例えばココナッツを利用した「ヤシガニ」等の置物。


ココナッツの実だけでも日本ではかなり珍しいですが、これに彫り物をした置物は、南国のお土産にピッタリですよね。その他に珍しいところですと、彫り物は彫り物でも「刺青」のテント。ここもお客さんが絶えないほどの盛況ぶりでした。最近、流行っている、5日間で消えるようなペイントタトゥーとは違い、いわゆる本物の刺青なのです、、、(汗)

それらは決してカラフルではありませんが、一色で、文字やキリスト教に因んだ肖像です。例えばキリスト様、マリア様とか、また、魚を象ったものが主流です。それにしても、多くの方が刺青をしていましたよ。日本でも最近はあまり珍しくなくなってきましたが、北マリアナの人たちほどは、まだ普及してないですよね?! 北マリアナの住人は、たとえ国会議員でも、どこかに入っている人が多いくらいです。刺青って、南国特有の文化のひとつなんでしょうかね?

そうそう、よくビーチで働く人たちが、日本から来た、もんもんのすごく素晴らしい刺青(桃太郎とか桜吹雪とか)をした人たちを絶賛してますが、現地人たちは、刺青の素晴らしさや価値を、本当に知っているのかもしれません(アメリカ人のタトゥ愛好家が、「自分のデザインを日本の彫り師に彫ってもらうのが一番理想的なんだが、、、」と言っていたのを思い出しました)。


ちょっと変ったところでは、遠く中国からの「ヨガ」を啓蒙するテントがありました。数名の中国人が瞑想しながら、心身ともに健康でなくてはいけないと訴えてました。このグループ、確か毎週末、マイクロビーチに集まって瞑想しております。

青い海を目の前にして、
何も考えず瞑想に耽る、、、

今の日本人に必要な何かを教えてくれるかもしれません(ウ〜ム、、、)。


もちろん南国ならではの音楽の演奏もありました。チャモロミュージックといわれるものから、民族的なポリネシアンダンスに使われる曲、ウクレレを主体としたものまで、あらゆる演奏が披露されました。子供たちのダンスも南国の雰囲気を漂わせて、日本ではちょっと見られないような素晴らしい文化に触れた気分になりました。

来年のこの時期にサイパンへいらっしゃる皆様、このイベントは要チェックですよ〜!

ではまた、次回のサイパン指南をお楽しみに!

(2003年4月10日)

 

私的サイパン指南