初めての海外ドライブ(ロタ編)

「日本でなら運転には自信があるけど、海外ではチョ〜ットねぇ、、、」という方、結構いるんじゃないですか。

確かに、見慣れない標識、右側通行、日本と違った交通ルールの中で運転するのは、戸惑いがありますよね。

そんな皆さんに最適な場所が、サイパンから南へ約135km、飛行機で30分足らずのところにあります。

ロタ島。

それはそれは、とっても小さな島です。


この島の魅力は、なんと言っても、世界でもトップクラスの透明度を誇る海、そしてそこに住む人々の優しさですかね。

人口が3,000人程度しかいませんので、交通量も少なく、なんと信号は一つもありません。


そのため、日本から訪れた観光客の皆さんも、抵抗なく運転することができます。この島は、サイパンと同じく北マリアナ連邦に属するため、日本の免許証でも1ヶ月間以内なら問題なく運転することができます。

また、皆さんがレンタカーを運転する理由の一つに、公共の交通機関が一つもないというのもあります。タクシーもバスも、もちろん電車もありませんから、車がないととにかく不便なんです。必要に迫られて乗らざるを得ない状況というのも、あるかもしれません。テスト前の一夜漬けじゃないですけど、切迫すると、人間なんとかしてしまうもんですよね。


一部では「パブリックタクシー」と呼ばれているものもあるのですが、そこに電話をするのはなかなか度胸が必要です。なぜなら、そこは「警察署」だからです。

先に書いた通り、ロタにはタクシーなどありませんから、飲みにいっても自分の車で帰らなきゃならないんです(本来ならば、当然、飲酒運転で捕まります)。ただ、飲みすぎて運転できなくなった場合は、やむなくこのパブリックタクシーを利用するんです。


警察官は、「俺はタクシーじゃない!」って怒るらしいんですけど、「これは公共のサービスだから気にすることはない」と、以前知り合ったチャモロの人が言ってました。

飲んで帰って事故を起こしたり、捕まるよりはマシですからね。以前、僕も1度警察官に捕まったことがあるのですが、「次、見つけたら留置所に入れるぞ」って言われましたし、、、

こちら、留置所ではなく(失礼!)、教会です。


本来、アメリカや日本と同じように、ロタも飲酒運転には非常に厳しいところなんです。ただ、そうは言っても、どこか抜けてるところがあって、僕からするとそこがチャモロの人のいいとこだと思うんですけど(勿論、事故は困りますが、、、)。

後ろで青い光が光ったと思ったら、次の瞬間にサイレンが鳴り、停められました。

免許書の提示を求められたのですが、「今は(持って)ない」と言うと、「そうか」で終わってしまったこともあります(とはいえ、結構なお説教をいただきましたけど、、、)。

ロタのチャモロの人って、本当に人を疑うことをしない、真っ直ぐでピュアな人なんですよね。


ちょっと脱線してしまいましたが、運転講習に戻ります。

日本からロタに来て、まず最初に気をつけなければならないこと。それは、右側通行です。特に、交差点や出発する際、日本の交通ルールに慣れてしまったドライバーは、必ずといっていいほど、交差点などで左側に入りそうになります。

皆さん、交差点では「右、右、右〜!」と連呼しながら曲がりましょう。


次に気になるのがパーキングです。ロタにはきちんとしたパーキングはほとんどありません。なので、島のドライバーの皆さんも、自然のパーキング(道路わきの空いているスペース)に停めて、クルマから離れます。レンタカーを利用している皆さんは、この時、念のため鍵はきちんとかけるようにしましょう。

確かにロタは小さな島ですので、誰かが何かを盗んだとしても、すぐに分かってしまいます。そのせいもあってか、皆さん鍵を掛けないどころか、車内に鍵を差しっ放しでクルマを離れる人がいます。ただ、もしも何かあった時は自己責任ですので、こういう人の真似はしないでくださいね。


さて、走っていて一番困るのが道路標識。ロタの道路標識は数えるほどしかないのですが、昨年の台風で取れたままになってしまっているところがあります。その多くがソンソン村という島の中心部に集中しています。

以前、運転免許の実技試験中、試験官(といっても警察官なんですけど)が、「何で止まらないんだ?!」って言うんです。いきなりそんなことを言われ、こちらも「はぁ?!?」って感じでした。

で、試験官曰く、

「標識は取れているが、ここは一時停止するところだ。」


そんなこと分かるワケないじゃないですかね?!

そういうところが何カ所がありますので要注意です。ただ、標識のプレートは壊れていますが、ポール(支柱)は今でも何とか立っていますので、「あ、棒が立っているぞ、何かのサインだな?」と思って注意しながら走れば、それほど問題ないのではないかと思います(あくまで「思う」で、断定ではありません)。

それよりも、さっさと新しい標識を付けてくれよって思いますよね。ただ、地元の警察官からすると、標識がなくても(ここに標識があったことを)知っているのが当たり前みたいなんですよね。実際、それが原因で大きな事故が起きたと言う話は、聞いたことがありませんし、、、

標識のない支柱。寂しい、、、


最後に、舗装のされてないジャングルの中を運転することが多々あるかと思いますが、レンタカーで入って行くのが難しい道などは、各ホテルのスタッフがよく知っていますので、出かける前に聞いてみてください。


以上の4点さえ気をつければ、あなたも海外(というか、ロタ)での初ドライブをバッチリお楽しみいただけますよ。「え?、それだけしかないの?!?」って思うかもしれませんが、そんなもんです。他には思いつきません。

スクールバスの対処法など、ハイレベルな知識も必要とする場合もありますが(ハイレベルと言っても、ただ、停まるだけなんですけど)、クルマをスタートさせて1時間もすれば、きっと皆さんも涼しい顔をして運転しているんじゃないですかね。


おっとっと、もう一つ、大事な事を言い忘れました。

こちらは交通量が少ないせいか、クルマですれ違う際に、何かしらの合図を送ります。それがこの島でのエチケットです。ただ、あまり長く続けるのは危険です(笑)。

余談ですが、僕が幼稚園に通っていた頃、幼稚園バスに乗った僕を見つけた母親は、しきりに僕に手を振ったそうです。自動車の仮免講習中だったのが悪かったのでしょう、母親は教官から「そんなことをしている余裕はあるのか?!」と罵声を浴びせられ、20年経った今も、未だに少しだけ根に持っているみたいです(まぁ教官も怖かったでしょうから、怒るのも無理もありません)。

前を見ないで合図(挨拶)をしながらクルマを走らせるのは、確かに危険ですもんね。

お馴染み、千本椰子林です。


注意(重要!)

事故を起こした際、過失がどちらにあるかに関わらず、お互い自己負担(示談)になるケースがあります。ロタでレンタカーを利用する時は、海外旅行傷害保険とともに、人身事故保険(PIA)に加入することを強くお勧めします。PIAに関しては、料金も1日$4.00程度なので、必ず加入するようにしましょう。




以上です!

あなたも初めての海外運転を、このロタ島で是非チャレンジしてみてください。

(2003年11月8日)


私的ロタ指南