チャモロ料理教室

さて、今回は「チャモロ料理教室」

トンガトンガカフェでお出ししている、代表的なチャモロ料理の作り方です。


「このお料理はどうやって作るの?」
「日本でも作ってみたいんだけど、できるかな?」

そんな皆様のリクエストにお応えして、、、

お待たせしました『チャモロお料理教室』!

マリアナを訪れた皆様で、「チャモロ料理」を召し上がれた方々も少なくないはず。そもそも『チャモロ料理』とは、現地マリアナの郷土料理。チャモロ人(現地人)の家々に伝わる、おふくろの味です。

私が嫁いできた時も、姑からこのチャモロ料理の数々を教わりました。


料理の特徴は「ホットペッパー」と「レモン」、それにやっぱり「ココナッツ」を使う事。サッパリ、ピリカラの味付けが、島の暑さを吹き飛ばしてくれます。

数あるチャモロ料理の中から、今回は最もポピュラーな「ケラグエン」という料理と、「カドン カッ二」というスープ料理。それに、無くてはならない「フィナデニソース」の作り方を指南しちゃいましょう。


Kelaguin Monuk( ケラグエン マノック)

鶏肉のレモンじめ

このケラグエンという料理は、食材を塩とレモンでしめて、香味野菜と合えたもの。最もポピュラーなチャモロ料理で、色んなものをケラグエンにしてしまいます。

新鮮な魚貝類から牛肉、はたまたSPAMまでも、、、

先ず、ご紹介するのは「Kelaguin Monuk」チキンのケラグエンです。


材料:

鶏肉(ササミ) 約150g
小1
レモン汁 大2〜3
化学調味料 少々
生姜 みじん切り 大1
玉ネギ みじん切り 大1
グラインド ココナッツ(あれば)  大1
ホットペッパー 適宜
博多ネギ 少々

* 塩とレモン汁はおおよその目安です。お好みで加減してください。


作り方:

  1. 鶏肉は小口切り、調味料は一切加えず熱湯で茹でておきます。
  2. ボールに茹でた鶏肉を入れ、塩を万遍なくふり、良く混ぜます。
  3. 次にレモン汁を加え(鶏肉がひたひたになる位の量)、さらに混ぜ、しばらく置きます(〆る)。

しばらく(2〜3分)したら、ホットペッパー、玉ネギ、生姜のみじん切りを加え、サッと和えます。
余分な水分を捨て、化学調味料、最後にグラインドココナッツとネギを加えて出来上がり(ひいたココナッツは日本では手に入りにくいので、無くても大丈夫)。

「ティティジャス」という平たいパンとグットコンビネーション! お店では既に巻かれて売られていたりしますね。


Kelaguin Octpus(ケラグエン オクトパス)

タコのケラグエン先ほどのケラグエンのタコバージョン、作る過程は同じです。

日本では、タコは既に茹でて売られてますし、ひいたココナッツも入れないで良いので、お手軽に出来ます。

材料:

タコ 150g
小1
レモン汁 大2〜3
玉ネギスライス 少々
ニンニク スライス  少々
博多ネギ 少々
ホットペッパー 適宜
化学調味料 少々

* 塩とレモン汁はおおよその目安です。お好みで加減してください。


作り方:

  1. タコはスライスしときます。
  2. タコはガーリックと相性が良いです。合わせる香味野菜。
  3. 先程と同じく塩をふり、レモン汁をかけて暫く置き、香味野菜を混ぜます。
  4. 盛り付けて出来上がり。

Point:

どんなケラグエンも、まず塩をふり、次にレモン汁を加えてしめます。加える順番を間違えたり、全ての材料を一度に和えても、ケラグエンになりません。

最初の塩加減とレモン汁で味が決まる!
シンプルだけど、ちょっとむずかし〜、、、


Kadon Katne(カドン カッニ)

牛肉のココナッツミルク煮

チャモロ料理では良くココナッツミルクが使われます。この料理は、ココナッツミルクで仕上げたスープ。牛肉以外でも、鶏肉や白身魚等でも応用が利きます。


材料:

牛肉(シチュー用) 150g
ホワイトビネガー 少々
少々
コショウ 少々
玉ネギ みじん切り   
ニンニク つぶし 1片
ココナッツミルク 100cc
化学調味料 少々
適量
タロイモ(お好み)  

作り方:

  1. 鍋に、タロイモ以外の材料を入れ、牛肉になじむようよく揉み込みます。
  2. 蓋をして、そのまま弱火にかけます(焦がさないよう注意!)。
  3. しばらくして、肉の色が変わったら、ここで水を加えます(肉が浸る程度)。
  4. アクを取りながら、途中タロイモも入れて、肉とタロイモが柔らかくなるまで煮込みます。
  5. 仕上げにココナッツミルクを加えて、一煮立ちしたら出来上がり。

タロイモの代わりに、インゲンや冬瓜を入れてもおいしいです。


Finadeni (フィナデニ)

フィナデニソース

チャモロの食を語るには、無くてはならないフィナデニソース! ありとあらゆる料理にかけて(付けて)食べられます。サイパンやグアムのKFCにだって、ちゃ〜んと用意されてます。

日本の醤油に、レモン汁、ホットペッパーを入れれば出来上がり。醤油とレモン汁の割合は、ほぼ同量です。それに好みでホットペッパーや青ネギ(玉ネギ)を加えれば出来上がり。


トンガトンガカフェでは、左の写真のように、こうして料理に添えてお出ししてます。お好みで、横っちょのロタペッパーを中に溶き、お料理に付けてお召し上がりください。



それではまた。次回の『私的ロタ指南』をお楽しみに〜!

(2006年6月20日)



ロタ島でトンガトンガカフェを経営されているEiko-sanに、ロタの素晴らしさを紹介していただきます。女性ならではの繊細な視点とともに、ロタをはじめ、北マリアナ、そして大平洋、さらに地球全体が、優しい気持ちで包まれるような話題をお届けいたします。



私的ロタ指南